世間であまり話題になっておらず、超有名俳優が出演してるわけでもないのに、「いい映画だった。観て良かった。心に残る作品だな」と感じさせるドラマや映画があります。派手さがなく落ち着いた感じだけど、しっかりと感動できる名作。ついつい観てしまいます。
今回は、アマゾンプライムビデオ(一部U-NEXT)で観れる、そんな「心に残る名作ドラマ映画」でいくつかをご紹介します。
僕を育ててくれたテンダー・バー
最初に紹介するのは、ジョージ・クルーニー監督でベン・アフレックが出演する、「僕を育ててくれたテンダー・バー」。 J・R・モーリンガーのベストセラー自伝を映画化した作品。作家を志す主人公の少年期と青年期の成長を追ったドラマです。
70年代のアメリカを舞台に、ひとりの少年の成長をドラマティックに描いた本作。離婚した母とその実家にで暮らす少年が、一癖も二癖もある叔父(ベン・アフレック)に影響を受けつつ成長する過程を丁寧に描いています。
コミカルな部分もあり、飽きさせず最後まで楽しめる秀作。小さい子を持つ親には、この作品から家族愛の素晴らしさを感じるはずです。
BGMは70年代の曲が多め。祖父を演じるのは、バックトゥザフューチャーのドク役で有名なクリストファー・ロイド。家族愛のあるアットホームなドラマを観たい方はぜひ。
『僕を育ててくれたテンダー・バー』
(原題:The Tender Bar)
監督 ジョージ・クルーニー
出演 ベン・アフレック
タイ・シェリダン
リリー・レーブ
クリストファー・ロイド
心と体と
次に紹介する作品は、ベルリン国際映画祭で賞をとったハンガリーの映画、「心と体と」。夢と現実が交差する、ふたりの男女の愛の物語です。監督はイルディコー・エニェディ、出演はゲーザ・モルチャーニとアレクサンドラ・ボルベーイ他。2017年の作品です。
綺麗でピュアな恋愛映画でした。一見なんの接点もない寡黙な二人の主人公が、夢で繋がり、現実でも繋がる様が見事に描かれたシュールな映画。セリフが少ない分、カットシーンで入る二匹の鹿の画がとても幻想的で物語に引き込まれます。若い女性役からはもちろん、初老の男性役からもその年を感じさせない恋愛感情の表出は、すばらしい演技で印象的でした。すこしばかりグロい映像もありますがそこはガマンで。
この映画のロケ地ハンガリーは、ゆったりした時間の流れと人間関係が感じ取れて、とても気に入りました。
ちなみに、劇中に流れる素敵なBGM「What He Wrote」はLaura Marling のアルバム「I Speak Because I Can」に収録。
静かな、それでいて熱い恋愛ドラマを求める方にはおすすめです。
『心と体と』
(原題: Testről és lélekről)
監督 イルディコー・エニェディ
出演 ゲーザ・モルチャーニ
アレクサンドラ・ボルベーイ
さよなら、僕のマンハッタン
本作「さよなら、僕のマンハッタン」は、ニューヨークで暮らすひとりの若者が恋人や父母との複雑な人間関係を経験し成長していくドラマ映画。監督はマーク・ウェブ、父親役には名優ピアース・ブロスナンとジェフ・ブリッジス。2017年に制作された映画です。
よくある父と子の葛藤をテーマにした作品ですが、現代風にアレンジされているせいか、けっしてありきたりの作品には収まっていません。シナリオやロケ地と俳優陣の演技のおかげでしょうか、ドロドロした感はなく清々しく観れるドラマでした。
洗練されたニューヨークにふさわしく、登場人物のファッションや住まいがとてもおしゃれ。とくに主人公が暮らす安アパートは、みすぼらしいけどシンプルで日当たりが良く、あんな所で生活できたらと憧れます。
BGMのサイモン&ガーファンクルはとてもマッチしていて、選曲のセンスを感じさせます。
最後にたたみかけるように急展開が入りますが、不自然な部分はなく、きれいに収まる物語です。ぜひ一度観てください。
『さよなら、僕のマンハッタン』
(原題 The Only Living Boy in New York)
監督 マーク・ウェブ
出演 カラム・ターナー
ケイト・ベッキンセイル
ピアース・ブロスナン
シンシア・ニクソン
ジェフ・ブリッジス
心に残る名作をぜひご覧ください
いずれの作品も誰もが知っている有名ではなく、どちらかというと地味で静かなドラマ映画です。しかし一度観れば、後でふとこれらの映画のワンシーンやセリフが思い出されるでしょう。
その時に「観てよかったな、あの映画」と素直な感動があらわれる素敵な作品たちです。ぜひご覧ください。
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